専守防衛の是非 2022 5 14

 専守防衛という戦法は、
敵の兵力を自国に深く引き込んでから
戦うという戦法です。
 国土が広大な中国やロシアでは有効な戦法ですが、
ロシアによるウクライナ侵攻では、
おそらく、ウクライナも、
このような戦法を取っています。
 ウクライナは事前に準備をしていて、
ロシア軍が深く進攻したら、
長大になった補給線を側面から攻撃するという戦法です。
ウクライナも国土が広いほうかもしれません。
 しかしながら、このような戦法では、
たとえ勝てたとしても、国民に多大な被害が出ることになります。
 日本では、明治時代に、
政治家たちが、このような戦法の是非を議論しました。
 当時の大国とは、ロシアであり、
ロシアの南下政策を国民が怖がっていました。
 つまり、ロシアが朝鮮半島を南下して、
日本に攻め込むのではないのかという不安です。
 大昔は、中国にあった大帝国が、
朝鮮半島を南下して九州に攻め込みました。
 この時は、タイミングよく巨大台風が来て、
敵に上陸されなかったのですが、
もし上陸されていたら多大な被害が出ていたでしょう。
 当時の鎌倉幕府は、
専守防衛という戦法を選択していたのかもしれません。
 明治政府は、過去の教訓を生かして、
ロシアの南下を朝鮮半島で阻止するか、
日本海で撃退するかという議論になりました。
 結果がどうなったのかは、
歴史書が語るとおりです。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

































































































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